インプラントの欠点は主に3つあり、それは外科処置・治療期間・治療費です。
まず、1つめの外科処置ですが、インプラント治療は顎の骨の中にチタンのネジを埋め込み、その上に人工の歯を作る治療ですので、インプラントの埋め込み手術というのを避けて通ることはできません。手術自体は日帰り・局所麻酔(場合によっては鎮静法併用)で行いますので、入院や全身麻酔などは必要無いため比較的に身体的負担は小さいものですが、やはり手術後に痛みや腫れを伴うことあります。そのため、重度の糖尿病や脳血管疾患や心疾患などの病気がある場合は手術ができないこともあります。
次に2つ目のデメリットは、治療期間が他の治療法と比較し長いということが挙げられます。抜歯をしてから歯を抜いた穴の部分がしっかり治癒するまでに、通常2〜3ヶ月かかります。それからCT検査などを行い、いよいよインプラントの埋め込み手術を行いますが、手術後再び2〜3ヶ月待たなくてはいけません。今度は、インプラントと自分の骨がしっかり結合する(これを「オッセオインテグレーション」と言います)まで時間を置かなければいけないのです。それからようやく仮歯や最終的な歯の部分を作ったりしますので、抜歯からスタートすると最大(骨移植などが必要になるケース)で約1年前後かかる場合があります。毎週のように通院する訳ではありませんが、どうしても待つ時間が必要になるのが、インプラント治療のデメリットのひとつです。
最後に、3つめのデメリットは治療費が高額である点です。保険治療の適用範囲外のため、レントゲンや薬剤などを含む全ての治療において自由診療となり歯科医院によって治療費も異なります。現在では、だいたい1本あたり35〜50万円が平均的です。保険範囲内で治療のできるブリッジや入れ歯に比べると高額ではありますが、歯は毎日使うものですし、インプラントが10年間持つとすれば、1日あたりの治療費は100〜150円となります。これを高額と感じるかは患者さんの価値観によっても変わってくるでしょう。
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日付: 2015年8月18日 カテゴリ:インプラント治療前, よくあるご質問 and tagged インプラント, インプラント 治療 痛み